もう観ないつもりだったけど、ゴジラがついに火を吹いたとSNSでみてしまったので、今回も30分観てみた。
やはり、今回もネガティブな意見が並ぶので、「ゴジラSP最高!」と思っている方は読まないように。
とりあえず良い点を。
冒頭の、ゴジラが何やら破壊的な何かを放出したシーンは良かった。さすがボンズ。素晴らしいクオリティだ。
ジェットジャガーも良い。最初のバランスの悪い足回りが段階的にバージョンアップしていくのも面白いし、何よりCVに釘宮理恵さんを起用したところが面白い。ブサイクなジェットジャガーとのギャップが良い感じ。
クモンガのアイディアも面白い。体液がヘドラのようになるシーンは、なかなか見応えがあった。
そうなのだ。怪獣の造形と動きのセンスは悪くないんだ、このアニメ・・・
次は、良くない点。
超理論の部分についてはもう言うまい。あれが面白いと言う意見も多いし。
でも、相変わらずゴジラ達とのリンクがゼロに近いから、個人的にはちょっと不快なレベルになってきている。
あとは、とにかく人が死ぬシーンを描かないという点が解せない。
クモンガがユン達を襲うけど、こちらとしては、かなり冷めた目でみていた。どうせ、誰も死なないんだろうと。結局、怪我すらしないかった。いなくなった職員も、どうせ無事なんだろう?
そして今回のタイトル、どうしても受け入れられない部分がこのシーン。
主人公が転んでピンチになる。漫画やアニメの中で、こんなマヌケなシーンは、絶対にありえない。
ユンはサンダル履きだから転んだのかもしれないが、そもそも怪獣が暴れまわっているこの状況で、サンダル履きってのはどう考えてもおかしい。
スーパーカブの子熊だって、この状況だったら絶対にサンダルなんか履かないだろう。
これにはじまったことじゃないが、このゴジラSPでは、最低限必要なリアルを表現するセンスと判断力に欠けていると言わざるを得ない。
前述のように、作画や怪獣の選び方、ジェットジャガーは良いので、もうちょっとストーリーが自分好みだったら良かったのにな、と勝手なことを思うばかりである。