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黒の召喚士 第1話 感想 典型的異世界転生ストーリー



 TVアニメ『黒の召喚士』は、迷井豆腐氏の同名小説のアニメ化作品である。

 

 けっこう人気があるらしく、シリーズの累計発行部数は2022年2月時点で140万部以上を記録している。

 

 ストーリーは、典型的な異世界転生ものだ。

 

 他の作品と異なっているのは、主人公が前世の記憶を全て失っているということ。

 

 異世界転生の醍醐味というか面白いところは、前世の記憶や経験を生かして異世界で活躍するところなのだが、それを捨ててしまうというのはある意味潔い。

 

 ただ、記憶をなくしているという設定でも、主人公はちょいちょい昔のことを思い出しているふしがあるし、ちゃんとしゃべっているし、常識も兼ね備えている。

 設定がぐだぐだじゃないの?とは思うのだが、それは突っ込んだら負けだろうか。


 そして、記憶を失っていることが何か物語として面白くなっているかと思えばそうでもない。

 

 物語は進んでいくが、どこかでみたような、浅いストーリー。

 

 それに、いまどきスライムに苦戦しているシーンを描いたとして、何かカタルシスがあるだろうか。

 

 見どころというか聞き所といえば、上田麗奈さんの、珍しくテンションの高い演技ぐらい。

 

 どうせなら、その記憶を失っている、というところを最大限生かせばよかったのではかなかろうか。

 

 転生後の主人公はとんでもない境遇に置かれるが、どうやらそれは記憶を失う前の自分が設定したことらしい。

 

 物語が進み、前世の記憶が明らかになっていくと、そこには驚愕の事実が―――――

 

 なんて意外なことにはならなそうなので、とりあえず見る価値はなさそうかな。