深夜のランダム・ウォーク

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自動販売機に生まれ変わった俺は迷宮を彷徨う 第1話 感想 ひどい改悪

 


 

 TVアニメ「自動販売機に生まれ変わった俺は迷宮を彷徨う」は、昼熊氏による小説のアニメ化作品である。

 

 内容はタイトルそのままで、現実世界で死んだ主人公が、なんと自動販売機に転生し、迷宮で活躍するというストーリーだ。

 

 おそらく原作者さんは、異世界ものをやるにしても、主人公が人間に転生してチートな力を得て無双する話を書いても面白みに欠けると思ったのだろう。

 

 それにしても、かなり斜め上のアイディアだ。

 

 はたして、話として成立するのかと思ったが、細かいところまで考えられていて、なかなか面白かった。

 

 ただ、どう考えてもおかしいのが、冒頭で主人公がバイクに乗っている最中に、倒れる自動販売機を助けに飛び込むというシーンだ。

 

 脚本を手掛けたアニメ化スタッフは、主人公の自動販売機への愛を表現するためにインパクトのある方法を取ったのだろう。

 

 しかし、空想の話とはいえ、転生前にあまりにも非現実的なことをやると、視聴者としてはしらけるばかりだ。

 

 他にも脚本ではおかしなシーンがいくつかあった。原作コミックスはよく出来ていて面白いのに、アニメの脚本スタッフには、センスが欠けているように思える。

 

 幸い、作画は質が高い。これから、脚本が変な改変を受けないことを祈る。