深夜のランダム・ウォーク

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聖者無双 第1話 感想 アカンタイプの異世界転生アニメ

 TVアニメ「聖者無双」は、ブロッコリーライオン氏による同名小説のアニメ化作品である。

 

 コミカライズも発売中。

 

 

 原作は、現実世界で死んだ主人公が、異世界に転生して活躍する、よくあるパターンだ。しかし、他の異世界転生ものと異なり、かなり真面目に丁寧につくられていて、好感が持てる作品である。

 

 主人公は、多少チートな能力を与えられるけれども、己の真面目さと、現実世界で培った社会人としての常識、営業マンだったときの経験を活かして異世界で活躍する。

 

 個人的にも好きな作品で、アニメ化にあたっては、ちょっと期待していた。しかし、その第1話には、あまり感心しなかった。



 作画は、平均以下。動きも少ないし、構図も単調だ。

 

 そして、もっと良くないのが、脚本の改変を行っているところである。

 

 例えば物語の冒頭で、ルシエルが何かにつまずくシーンがある。カメラが引くと、超巨大なドラゴンの死骸だった。そんな大きなものにつまづくわけがあるまい。なんでそんなおかしなシーンを入れたのだ?

 

 ラストシーンは、傷ついた冒険者が現れ、ルシエルは、思わず治癒を申し出る。これも、原作にはなかったシーンだ。

 というか、申し出るところで止める必要があっただろうか。どうせ入れるなら、EDはなくして、治癒して終わったほうが良くないか?

 

 というわけで、残念ながら、作画はイマイチ、原作は改変するという、アカンタイプの方針になっている。

 

 原作は好きなだけに、3話ぐらいまでは観てみる。しかし、原作の魅力を引き出しているレベルにはなっていないだろうと憶測している。