テレビアニメ『SCARLET NEXUS』(スカーレットネクサス)は、バンダイナムコエンターテインメントがゲームと同時に展開するメディアミックス作品のひとつである。
ゲームとタイアップされたアニメは、だいたいがつまらなくなる。
だがしかし、飛び抜けている要素があるかというと、なかなか苦しいものがある。
〇タイトル
「名作」と呼ばれるアニメや漫画のタイトルは、タイトルからその中身がイメージできるものが多い。というよりは、そのマンガとアニメの中には必ずほかの作品には無い「特徴」があり、それが自然とタイトルになる傾向がある。その特徴がタイトルから感じられないのであれば、この作品の中にはオリジナリティは無いと言っているようなものだ。
このような定義から考えると、「SCARLET NEXUS」というタイトルは良いとはいえない。少なくとも、このタイトルから作品の内容を想像することはできない。
この作品は、「脳」がテーマになっているようだが、それを基にしたバトルものをイメージさせるようなタイトルではダメだったのだろうか。
〇シナリオ
比較的、がんばっている方だ。30分、とりあえず退屈せずに見ることができたし、世界観や登場人物たちの設定も頭の中に入ってくる。今後の展開が気になる伏線も張られている。手堅い作りだ。
〇キャラクター
複雑なパターンを採用した仮面はセンスが良いと思う。
また、敵のデザインも特徴的で面白い。
どこぞの団体に見つかると、抗議を受けそうだけど。
〇作画
さすがサンライズ。作画のクオリティは高く、戦闘シーンの動きも良い。
〇総評
タイトル以外は良い出来とはいえる。しかし、シナリオ、キャラクターは、一定のレベルにあるとへいえ、いずれもどこかでみたようなもの。大量にアニメや漫画をみてきた層に対してアピールするオリジナリティはかなり薄い。
今後、支持を受けられるかどうかは、シナリオの展開しだいかな。2~3話までが勝負かもしれない。