アニメや漫画が量産されまくってしまった現在、インパクトをもったアイディアを考え出すことは至難の業といっていい。
特にガンダムについては、もう全部観きれないぐらいの作品がある。また残念なことに、「これは別にガンダムじゃなくてもいいのでは?」という作品が散見される。
そんな状況を鑑みたのかは分からないものの、この「水星の魔女」では、とんでもないガンダムの使い方をしてきた。
「株式会社ガンダム」。
これは、今年一番といってもいいぐらいのパワーワードだ。SNSも、良い意味で大盛りあがり。
加えて、「ガンドアーム」というフォーマットを考え出し、エアリアルはガンダムじゃないと娘(スレッタ)を騙す母親を登場させ、第7話で「これはガンダムよ」というセリフでスレッタをどん底に叩き込むシナリオも傑作だ。
ガンダムというアニメで、ここまで笑ったのは、はじめてかもしれない。
放送開始前、「水星の魔女」というタイトルからは、まさかこんなに面白く魅力的なガンダムが展開されるなんて思ってもみなかった。
毎回の作画も素晴らしいし、これはガンダム史の中でも評価が高い作品になりそうである。