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ブルバスター 第3話 感想 マイナス要素が多すぎる



 ほんとに怪獣がいて、それを駆除するスーパーなロボットがいたら、現実的にどうなるか?

 

 このコンセプトは面白い。

 

 しかし、アニメについては、大きな問題がある。

 

 「ジョジョの奇妙な冒険」の作者、荒木飛呂彦先生が著書の中でおっしゃっているのは、物語というのは、「プラス」を積み重ねていかなければ、読者が離れてしまうということだ。

 

 

 ブルバスター3話は、マイナスな要素だけで構成されている。主人公の失敗、会社のことしか考えない片岡の叱責、主人公の落ち込み、住民の罵倒。ちょっと強そうにみえた二階堂アル美も、巨獣を前にして銃を打つことができずに終わった。

 

 誰だってマイナスなものは見たくない。物語の要素の一つであれば良いアクセントにもなるが、マイナスだけで構成されてしまった場合、視聴者としては辛いばかりである。

 

 アニメになって、好評を博した「異世界迷宮でハーレムを」の原作者は、あとがきでこう述べている。「アニメは、クリエーターが設定した速度を視聴者に押し付けるものだ」。

 

 

 ブルバスターの原作は小説だ。小説やマンガなら、多少辛いシーンでも自分の中で消化して読み流すことができる。しかしアニメはそうはいかない。流れてくる動画とセリフを受け止めるしかない。

 

 アニメのブルバスターは、概ね小説をそのままアニメ化しているらしい。しかし、これだけ辛いシーンを連続させてしまうと、せっかく第1話でついた視聴者を手放してしまうことが懸念される。

 

 原作が良いなら、そのままアニメ化しても問題はない。しかし、ここまでマイナスな要素が続くのであれば、アニメにするにあたっては、もう少し構成を変えてみても良かったのではなかろうか。

 

 ついでに、霧が巨獣から発生しているっていう流れも無理がある。それに、「私の勘では巨獣を倒せば霧が消える」と言われたって、納得する人はいないだろう。

 このアニメでは、リアリティを追求しようとしているはずなんだけど、他にも明らかにおかしな展開が多い。

 

 というわけで、残念だけど、これはもう観なくても良さそうだ。

 

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